2025年の振り返り
- 大学院を修了した。
- 就職した。
ざっくりはこんな感じ。
大学院ではPythonを用いて機械学習や深層学習のモデルを構築したり、データ分析を行ったりしていた。
就職し、研修が終わってからは主にLLMを用いたアプリケーション開発を行っていた。LangChainやLangGraphを用いたエージェントの構築、LLM-as-a-judgeを用いたエージェント評価、TypeScript(React)を用いたフロントエンド開発、Jest, pytest, TestContainersを用いた自動テスト環境の構築など、一年間でかなりの開発経験を積ませていただくことができた。また、コードレビューなどを介して各種デザインパターンなどについても学ぶことができた。
2026年の目標
上司の計らいもあり、上記のように様々な技術の習得を業務経験として積むことができた。ただ、大学院時代のスタンスが抜けていなかったことが昨年度の反省点である。つまり、顧客が何を求めているかよりも、技術的な目新しさや自分のワクワク感につられてしまっていた。顧客は誰なのか、顧客は何を求めているのか、顧客の抱えている問題は一体何なのか、それを解決する技術を適切に選定できるのか、そういう部分を意識して業務を進めていきたい。
では、それはどのようにして達成するか?
業務上の課題を解決する設計を普段から考える
「コンサル一年目が学ぶこと」という本で、ロジックツリーの作成技術を身につける方法として「目に入るもの全てに対してロジックツリーを作ってみる」というものが紹介されていた。
それは、毎朝、通勤電車の中で、とにかく目に入るものすべてを使って、ロジックツリーを立てるというものでした。 たとえば、周りの人が読んでいるスポーツ新聞で、「ヤクルト、首位に踊り出る」という見出しが目に入ったとしましょう。そこから「ヤクルトが強くなった理由は何か?」という問いを立て、ロジックツリーを使って仮説をつくる訓練をするのです。 中吊りの広告の見出しも同じように活用できます。見出しには、詳細は書かれていません。ですから、「年100万円を貯める」などの見出しが目に入れば、すぐに「どうやったら、最速で年100万円貯められるのか?」という課題をつくることができます。
大石哲之. コンサル一年目が学ぶこと 新人・就活生からベテラン社員まで一生役立つ究極のベーシックスキル30選 (p. 79).
これを少し深めてみよう。つまり、ロジックツリーを用いて洗い出された課題がDXによって解決されそうならば、それの設計を考えてみる。
例えばもっともありふれた例だと、カスタマーサポートを生成AIを用いて行いたい場合は社内文書をどの方に保管すべきか、RAGのロジックはどうすべきか、UIはどのように設計されるべきか、出力はどのようにテストすべきかなど、コードを一行も書かなくてもシステムについて考えることは可能である。
これを積み重ねていくと、業務に対する理解や設計上の勘所がわかるようになって、次に学ぶべき技術や調査すべき資料などが見えてくるような気がする。
新しい技術を学ぶときは、それを業務に導入した時の効果について考える
業務に携わるようになって様々な新しい技術を学んだ。私は開発経験は皆無と言っても良い(研究で用いるコード程度)ので、インフラやDBなどの知識はほぼ無かった。これらは開発に置いては必須のものである。他にもMVCモデルのようなアーキテクチャに関する知識にも乏しかった。
インフラやDBなどがどのような役割を持つのかについてはある程度理解できた。しかし、インフラの中でもAWSを採用すべきかAzureを採用すべきか、DBだったらmySQLを採用すべきかPostgreSQLを採用すべきかなど、様々な選択肢を区別するにはまだ至っていない。
このときも、業務に立ち返る。業務要件として満たすものは何か、それに対して適切な技術を選定できているか(特にこだわりがない場合は、開発者フレンドリーなものを選定できるか)、などを意識しつつ学んでいく必要がある。
また、私はAIを用いたアプリケーション開発に携わっているので、AI技術の最新の動向を追う必要があるのだが、AIの進歩は非常に早い。Xのタイムラインでは日々新しい技術が登場し、それを全てキャッチアップするのはふつう不可能である1。取捨選択が必要だ。その技術が業務に与えるインパクトと実装の難易度を正確に試算する力が求められている。本当にその技術を用いる必要があるのだろうか。ロケットランチャーで虫を殺すような事態になっていないか。もっと簡単に、もっとシンプルに解決することはできないか。複雑性を付与して得られるものは本当に顧客が望んでいるものなのか。それを見に分ける目を身につける必要がある。
むすび
具体的に何を学ぶ?とかが全然書かれていない!ので、仕事が始まってからまた加筆修正する。例えば上記の項目で学んだことを月一でまとめてここ(articles/)にまとめてみる、とか。
Footnotes
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LLM無職というワードがある通り、無職でもない限りあれを全てキャッチアップするのは不可能。 ↩